自動車用精密鍛造部品、建設機械用部品、産業機械用部品、船舶用部品。
メタルアートは様々な部門の製品を生産しています。それは「鋼」という素材を十二分に知り尽くしているからこそ、最もメリットを創出するプロセスを見極め、お客様のニーズを製品化していきます。
鍛造とは?
金属素材を加圧や打撃し、目的の形状を造ることを『鍛造』といいます。この成形過程で結晶を微細化し、メタルフロー(鍛流線)を製品形状に沿わせた製品ができ、強靭性をもった複雑且つ後工程である機械加工での削り代の少ない製品を得る事ができる加工方法です。鋳物や鋼材からの削り出しに比べ高い強度を持ち、安全性を必要とする重要部品に多くご使用頂いております。
メタルアートの技術力がひかる各鍛造加工について、ご紹介いたします。
熱間鍛造
■ 高い精度の複雑形状部品を超低コスト生産
複雑形状部品を低コストで生産できる熱間鍛造。メタルアートではより高い精度を得るため、材料の切断から鍛造の温度管理、金型製作に至るまで検証を重ね、新技術を開発・導入。そうして得られた精度の高さは機械加工工程を削減し、超低コスト化と短納期を実現しました。また、様々な品種の少ロット生産も行なう等、きめ細かくニーズにお応えしています。
冷間鍛造
■ ネットシェイプによって後工程を大幅省略
冷間鍛造は生産性が高く、メリットの多い加工法です。加熱による製品表面の酸化物層の発生がなく、寸法・形状の精度も高いので、鍛造後の機械加工工程を大幅に省略できます。設備のバリエーションをさらに豊富にし、積極的にこの部門の強化充実を図っています。
精密複合鍛造
■ 複合鍛造のパイオニアとして完成品に迫る鍛造製品を開発
機械加工のみでは困難な形状を鍛造品で実現するため、メタルアートは熱間・冷間複合鍛造を世界に先駆けて開発しました。以来、逆勾配インポリュートスプラインをはじめ、複雑形状でかつ高い精度と強さを併せ持つ精密鍛造品の量産化のパイオニアとして、数多くの製品を開発し、多様化するユーザーニーズにお応えしています。
フローフォーミング
■ 軽量化と複雑な加工が求められる薄物歯形部品の回転成形
従来の鍛造技術では成し得なかった薄物成形を可能としたのがフローフォーミングです。この技法の開発国であるドイツからフローフォーミング機を導入。軽量な複雑形状部品を完成品まで仕上げ、お客様から非常に高い評価をいただいています。
機械加工
■ 完成品までの機械加工技術の手の内化
機械加工分野では、従来のブランク加工に加え、熱処理(浸炭)から研削加工までを手の内化することにより、工程スルーでの工程設計・開発・生準を実施し、これにより常に完成品目線で見た最適な形状や工法の提案が可能となりました。また生産リードタイムの短縮や品質・生産管理を集約化させることで、スリムな生産体制を実現しています。これらにより、競争力の高い機能的な部品を開発し、お客様へ提供しています。